阿弥陀如来とは?
阿弥陀如来様は、無量寿経(むりょうじゅきょう)によると、インドの王様がモデルとされています。
この王様が自分の王位を捨てて、師匠である世自在王(せじざいおう)如来によって示された極楽浄土に生まれるために48の請願をたてて修行した結果、極楽浄土に住むようになりました。
阿弥陀(あみだ)とは、無量寿・無量光(むりょうこう)という言葉のサンスクリット語を訳したものです。
この仏様の寿命は限りなく、この仏様の光はあらゆる世界の人々を照らすという意味です。
その阿弥陀様の役割とは、阿弥陀様がたてた48の請願のうちのひとつ、阿弥陀如来を信じる者は、みんな極楽浄土(ごくらくじょうど)に往生させるというものです。
阿弥陀如来には、9つの印相(いんそう)を見る事が出来ます。
阿弥陀如来を信仰する浄土教では、誰もが阿弥陀如来を信じて念仏を唱えれば救われると教えます。
ただ、その人の生前の行いや信仰の篤さ(あつさ)によって、9つの往生の仕方があって、それを示したのが9つの印相となります。
9つの印相
1.上品上生
2.上品下生
3.上品中生
4.中品上生
5.中品下生
6.中品中生
7.下品上生
8.下品下生
9.下品中生
下品(げぼん)であっても、もちろん阿弥陀如来は救ってくれます。
よく見られる、上品上生は弥陀の定印といって、禅定に入っている姿を表したものです。
上品中生(じょうぼんちゅうしょう)は説法印(せっぽういん)。
上品下生(じょうぼんげしょう)は、来迎印とされます。
時代が経つにつれて、阿弥陀如来に早く浄土から迎えに来てほしいとの願いが高まって、来迎印を結んだ像が増えました。
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